三日月輝く頃 《平成28年12月上旬》 |
ここの所、経済的な理由もあるのですが、地元の東三河(正確には西三河在住)への関心が高まり、今一度、身近な撮影地を散策し直すのが楽しい日課となっています。 船町駅は当サイトではお馴染みの被写体となっていますが、この日は特に当てがあった訳でもなく、ただ何となく、強いて言えば東海道線との複々線の情景を表現できないかと、以前思い描いていたお目当ての地点を転々としているうちにたどり着いたというのが実情です。 そういう訳で、当初は駅ホームへの狭い、ちょっとばかり危険な通路上での撮影だったのですが、ここでも納得の画角は得られそうもなく、そろそろ帰ろうかなと、念のため今は閑散としている旧貨物駅(現オフレールステーション)を覗きに行き、ホームの方を見てみればさあ大変! 暮れ行く空を背景に、帰宅の人(当初は一人)がシルエット、しかも頭上には三日月が輝くという一期一会の情景が目に飛び込んできました。 通常、この手の撮影には事前に綿密な計画を立てて望むのですが、この日は全くの行き当たりばったり。 足場が許しうる可能な限りの画角で急いで撮影体制を整えて、刻一刻と深み行く夕暮れを背景に、帰宅の汽車を待つ駅の情景を写し込むことが出来ました。 |